坂木 司さんの「ウィンター・ホリデー」を読んだ。初めて読む作者です。
この人の「和菓子のアン」という本が気になったもののブックオフに売ってなかったので、代わりにこれを買ってみた。冬だし。
あらすじと感想
元ヤンキーでホストだった沖田大和の生活は、小学生の息子・進が突然に夏休みに現れたことから一変。宅配便のドライバーへと転身し子供のために奮闘する。そして冬休み、再び期間限定の親子生活がはじまるが、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で…。
まずは、物語の設定も相俟ってか、文体が寒い。
「夜露死苦」とか、普通に使っちゃう。
坂木さんは性別不詳の覆面作家さんらしいですが、おじさんですね、おそらく。
どことなく、小さいころ読んでいた、青い鳥文庫の松原秀行さんの「パスワードシリーズ」を彷彿とさせる。
内容はすらすらと読みやすいものの、元ヤン・ホスト・隠し子と、中々主人公への感情移入ができずじまいで、さらっと読み終わった。
冬っぽい季節感を味わえたのは良き。
はまログ評価3.1