仕事が楽しくなかった時に買った。
実に挑戦的なタイトル。
最近、周りで仕事に悩んでいる人が多い。そういう年代なのでしょうか。
なんかおすすめできる本でもあればなとも思い読んでみた。20万部以上売れているベストセラーのようです。
出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。
試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。
物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
ストーリー仕立てにしてあるビジネス書。2時間くらいでさらっと読めます。
糸井重里曰く「いまの自分の状況になにかヒントはないかと探している人には、きっとおもしろく読めると思います。」とのこと。
私は別にヒントを探している訳ではないですが、関心を持って読めました。
ポイントとしては、成功というのは偶発的な要素が大きいので、試行回数を増やすこと、偶発的な要素に気づくことが大切という点でしょうか。
コカコーラやリーバイス、アップル等の事例を交えつつ、分かりやすく説明してくれます。
先日読んだアフターデジタルでも思いましたが、とりあえず色々やってみる、かつスピードが速いのが中国のすごいとこですよね。無人店舗なんかも沢山失敗してましたが、試行回数を増やすことでうまくいく事例もあったり。やっぱり、やってみないと分からない側面は大きい。
あと、「ホーソン効果」というのを初めて知った。シンプルな本なので、繰り返し読んでもよいのかもしれない。
とくに、企画職とかアイデア出しが必要な人には良いかも。