【レビュー】「同志少女よ、敵を撃て」(はまログ評価3.5)

今年の目標は積読消化と言いつつ、気づけば新しい本を買ってしまう。

本屋さんに行くと結構大々的に売り出してます。「同志少女よ、敵を撃て」。

友人のA氏も面白かったと言ってたので気になっていた。

ちなみにこの本は下記動画でも勧められていて、動画を見た翌日に購入した。

こちらの動画はとても分かりやすかったのでおすすめ。

「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年2月9日)
あらすじと感想

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

独ソ戦をテーマにした話で、とても引き込まれるストーリーだった。

女性スナイパーの目線から見た戦場について書かれてます。「戦争は女の顔をしていない」

実際に旧ソ連では約2000人の女性が狙撃手として軍に入隊していたとか。

戦闘シーン・狙撃シーン等、セラフィマの心情含めとても緻密に書かれているので、臨場感がすごかった。

歴史に疎い私でも、分かりやすく書かれていた。ストーリー自体はフィクションですが、しっかりとした時代考証がベースになってるのも評価されてるポイントみたい。

リュドミラ・パヴリチェンコという実在したソ連の女性スナイパー等もストーリーに出てきます。

ちょっと女性に偏重しがちで出てくる男性像が尽く悪いのは、作者の趣味か、実態もそんなものだったのかもしれない。セラフィマの幼馴染のミハイルの最後が印象的だった。

はまログ評価3.5

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