【レビュー】「わたし、定時で帰ります」(はまログ評価3.5)

本を読みました。

今回選んだのは、矢野帰子さんの「わたし、定時で帰ります」。

なんとなく読みやすそうという理由で手に取りました。ドラマにもなっていましたね。

まず、タイトルがわかりやすいですよね。

働き方改革が叫ばれる中で、題材にしやすいテーマな気がします。

個人的には、定時とは言わないけど、無駄に残業はしたくないです。

ただ、残業代のためにダラダラと仕事をしたい人や、どうしても仕事が終わらない人など、色々な人がいますよね。

それらを管理する管理職ってホントに大変だろうなと思います。

そんな色々な人が集まる職場におけるゴタゴタなどをユーモラスに描いた作品でした。

あらすじと感想

とある理由から”絶対に定時で帰る”ことをモットーにウェブ会社で働く会社員・東山結衣。
彼女の前に立ちはだかるのは、無茶な仕事を振って部下を潰すブラック上司。
チームとなった同僚達もくせ者揃いで「子どもの頃から学校を休んだことがなかった」というのが自慢の皆勤賞女、双子を出産後1ヶ月半で職場復帰した勝ち気なスーパーワーキングマザー、すぐに会社を辞めたがる新人、会社に住み着いている非効率男、そして超ワーカホリックで、案件が燃えれば燃えるほどやる気が出てしまう元婚約者という顔ぶれで……。

定時で帰る? 仕事する気あるの? という空気の中、
結衣は今まで通り定時退社を貫けるのでしょうか。

よくある話ですが、定年退職した途端に、何をやっていいかわからなくなって人生がつまらなくなるというおじさんたち。

会社に自分の存在意義みたいなものを置きがちな日本人が多いから、そういうおじさんが発生するし、定時退社なんて!みたいな価値観になったりするんですよね。

働き方改革の流れの中、さすがに表立って意見を言う人はいないけど、根本にそういう価値観が残っている人達は結構いる気がします。

でも、今の世の中、そういうおじさん達が集まってる職場は少しづつ淘汰される流れにあるのかなと思います。ネット上で簡単に企業情報は発信されていますし、ブラック診断される会社に若者は行きたくないですよね。

私自身、今まで働き方について考えてきたり、転職してきた経緯があるので、「こんな人いたなー」と思ったりしながら、楽しく読み進めました。

さくっと読めるのでおススメです!

はまログ評価3.5

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